「春雪」 〜伊達政宗の漢詩〜
今日は旧正月。
旧暦ではやっと年が明けたことになりますね。
突然ですが、伊達政宗が詠んだ漢詩を書いてみました。
すごく字がうまいわけでもなく、実は誤字があってお見せするにはちとハズカシイのですが・・・・
「春雪」という七言絶句です。
余寒無去発花遅
春雪夜来欲積時
信手猶酙三盞酒
酔中独楽有誰知
(大意)
余寒がまだ厳しく去らないので、花が咲くのがだいぶ遅れた。
それもそのはず、春雪が夜分から降り積もろうとしている。
飲んではいたが、なお手酌で三杯傾けたところ酔いが程よく廻った。
この愉快さは、我よりほかに誰もわかるまい。
この漢詩は寛永四年正月(1627年)に政宗公が61歳のときに詠んだ漢詩とのこと。
旧暦ではお正月の今日、仙台も夜から雪が降ったところもあり、私のところでも朝からずっと雪が降っています。
旧暦と新暦では時期がちょっと違うとはいえ、何か重なったような感じがしてしまいました。
政宗公が文武両道なのはよく知られていますが、詩を詠むことも好きで、漢詩だけで33首残したそうです。
お酒も好きだったようですが、強いほうではなかったのではないかとも言われており、吐きながら飲んだとかなんとか。
実際のところはどうだったんでしょうか。
しかしまあ、俳句や短歌ならともかく、漢詩って難しいですよね。
作れって言われても作れないです、きっと。
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